営業マンへのおススメ著書「働き方改革 個を活かすマネジメント」
個人的に営業に役立つなーと思った本と概要をシリーズで紹介していきます。ご参考に!
今回ご紹介するのは「働き方改革 個を活かすマネジメント」
コロナウィルスの影響で一気にテレワークやら在宅勤務というキーワードが飛び交うようになってきました。私も低学年の子供が小学校休校となり、在宅勤務の真っ最中です。
言うのは簡単ですが実現が難しい「働き方改革」。以下概要を是非ご参考に・・
「働き方改革 個を活かすマネジメント」あらすじ
●働き方改革は、第二次安倍内閣が発信した政治課題である。「賃上げ」「長時間労働の是正」などを謳っているが、改善が進んでいるとは言い難い。改革を阻む原因は、「日本的雇用システム」である。長時間労働の是正などは、従来の雇用システムを変えなければ、導入しても効果は上がらない。
これに至る5つの背景
- 賃上げ:効果は限定的
- 長時間労働の是正:フルタイム労働者の労働時間はこの20年ほぼ横ばいである
- 第四次産業革命:AI、ロボット、フィンテック等
- 人手不足:特に建設、飲食、物流が深刻で「人手不足倒産」も起こり始めた
- 一億総活躍:少子化対策を起点とし、女性を中心としたダイバーシティ経営を推進し、女性活躍推進法の延長に働き方改革を据えた。
●働き方改革を進めるには、現場のマネジメントを変える必要がある。働き方改革を促すようなマネジメントに変わると、プロフェッショナルが育ちやすくなる。プロフェッショナルが増えると、多様性が増し、ダイバーシティが進む。こうした好循環により改革が進み、結果として労働生産性が向上する。
- プロフェッショナルとは、体系的な専門知識と再現可能な専門技術を持った人
- ダイバーシティ&インクルージョン(=多様な人々がそれぞれの個性を活かして仕事の成果を上げられるように導く、マネジメントスキル)、働き方改革、マネジメント改革、プロフェッショナル人材育成の間には、正の相関関係がある。
- ダイバーシティを進めれば、働き方改革を行う必要が出て来る。働き方改革を進めるには、マネジメントを変える必要がある。働き方改革を促進するようなマネジメントに変わると、プロフェッショナルが育ちやすくなる。プロフェッショナルが増えると、多様性が増して、ダイバーシティが進む。これらの関係がぐるぐると回りながら、進化してゆく。
●改革を実施する上でのボトルネックは現場のマネジメントである。
- ・現場のマネーシ゛ャーは業績責任を負っており、突然、理想論のような残業削減を命じられても納得できない。何故業績を犠牲にして早く帰らなければならないのかと、戸惑っている。しかし、マクロに見ると、労働時間と業績には相関関係はない。
- 10年~20年前のマネージャーと現在のマネージャーの大きな違いは、プレイングマネージャー化が進んだこと。
- 上場企業の課長でプレイヤーとしての役割を持っていない人は0.9%しかいない。そしてプレイヤーとしての活動がマネジメントに支障があると答えた人は58.3%にも達する。
●改革を推進する上で、現場のマネージャーは、日々の業務を推進する。「ジョブアサイン」のスキルを求められる。これは業務効率を高めるスキルであり、以下のような手順で行う。
①目標設定:組織目標を設計し、目標を達成するための職務を設計する
- 会社全体の戦略や今置かれている環境を見渡して、次に着手すべき仕事や、どのような活動が価値を持つかを考えておく
- 目標達成するための職務を洗い出し、それらの要点を明確にする。例えばリスト化など 。
②職務分担:職務に求められるスキルや経験と、部下の持つスキルや経験を考慮して、人選行う。
- 部下が納得して職務に取り掛かれるように、動機づけしながら職務を任せる
- 例えば、その職務の自組織における位置付けや、職務の重要性・意義について説明する。
③達成支援:進捗状況を把握し、必要に応じて支援を行う。
- 進捗状況を把握する最適な方法は部下によって異なる。伝統的な報連相だけではうまく行かない。お互いに情報を交換しながら状況を把握するようなことも必要。
- 進捗に課題がある時は、適切に介入し本来あるべき状態に回復させなければならない。
④仕上げ・検証:職務の完了を確認し、業績を評価する
- アウトプットの質や達成した数字を評価するだけではなく、その職務にかかった時間も加えて評価する
- 思うような成果が出なかった場合には、問題点を指摘し、改善を促すがポイントは行動ベースで指摘し反省させること。
- 叱り方は1対1の場で、穏やかな感情で、行動の改善を促す
●マネージャーは、多様な人々の個性を活かす「インクルージョン」のスキルを身につけておかねばならない。このスキルによってダイバーシティ経営を実現するには、次の2つの要素に注目し、人々が持つ強みを明らかにする必要がある。
- コンピテンシーやリテラシーなどの「基礎力」
- コンピテンシー=業績を上げるプロセスで発揮される、習慣化された行動特性。
- リテラシー=言語のリテラシーなどの処理力的要素と論理的・創造的思考力のような思考力的要素が入る 。
- 専門的な知識や技術などの「専門力」
以上、堅苦しい文章を完読して頂きありがとうございました★

是非ご参考に(^^♪
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